ガラス和紙照明




和紙成形物が出来上がるまで

ガラスを吹きます。その時に色ガラスを入れます。
吹いたガラスを割って、キルンに入れて焼きます。
キルンに入れて焼くと、2日位出てきません。
高温で焼く為に、室温に戻すまでに時間がかかるからです。釜から出た後も最低1日は水で洗うことができません。割れの原因になるからです。
窯出ししたガラス片を、紙にすき入れる前に、コンポジションを考えています。
紙すき直後はこんなかんじです。冬場は紙が乾くのに3日位かかります。
乾いてくれてやっと正確な紙の分厚さが分かります。今は慣れましたが、紙を漉き始めた当初は、濡れているとどうしても予想しずらかったです。
分厚すぎると、照明の光量が弱くなってしまいますし、薄すぎるとちょっと眩しいです。
それに薄すぎるとガラスが十分に接着されずに困ったことになります。
また、紙を漉く時は、ゴミが入らないように注意を払い、分厚さに注意を払い、ガラスのコンポジションに注意を払いつくっています。
ちなみに、漉き道具は手作りです。
水作業なので、垂木が腐るし、金属は錆びてしまうので、漆を塗って仕上げます。道具をつくるのに3日位かかります。

3次局面形ランプシェードをつくりたい

吊りライトは3次局面なので、どう自立させようか、テストにテストでした。
テスト第一号ではプラスチックの周りにガラス和紙を貼ってみましたが、内部のプラスチックと外側の和紙の素材の対比が美しくありませんでした。なので別の方向性を探ることにしましたが、ガラス和紙のみで自立させるのが一番美しいだろう、と難しい結論を出した時は途方に暮れました。
テスト第二号。支柱を入れると影がライトの邪魔をするのがいやです。
テスト第3号。こちらはライトの接合部分に薄い合板を使い、側面は和紙のみで仕上げていますが、和紙に溶剤を塗った所、十分な強度が得られました。和紙に溶剤を塗ることで、三次局面でも形が出来上がりそうでしたので、次のテストで試してみることにしました。あと、ランプシェードと接合するプラスチック部分が見えてない方が格好良さそうです。
ということで、一段下げてみましたが、
今度は和紙が二重になっている所が真っ暗になってしまいました。
テスト第4号は上から見るとこんなかんじです。結構綺麗につくれてはいるのですが。
型をつくり、和紙が二重にならないようにして、真っ黒の帯を無くしました。
やっと成功です!!
和紙は強いですが、和紙ガラスライトは重量があるので、見えない所には溶剤を塗り、
補強しています。写真はブラックライトにて溶剤を固めている所です。

電球選び

ガラスの色が壁に映ったら美しいだろうと思ったので、影がはっきりとするクリア電球を選びました。フロストタイプの電球だと影がでません。
白熱球は熱くなりすぎる為に、和紙が燃えてしまう危険があるので、LEDを用いることにしました。ただ、LEDだと多光源でないと、十分な光量が得られない為に、影は写真左図のように、おぼろげになります。
でも、色が幾重に広がるのも美しいので、クリアガラス、多光源の電球を選びました。
LEDで一光源を多方向に広げる。つまり光源がひとつであるために、くっきりとした影が得られ、十分な光量が得られるというナイスな電球があったのですが、
試してみた所、下方向には光が広がらず、真っ暗になるという、
なんとも残念な結果になりました。
そういうわけで、ランプシェード全体も美しく魅せてくれ、長時間使用してもライト自体を手で触れられる位、温度も上がらず安心で、クリアガラスである為にガラスの色の影が壁に映るフィラメント球を使用しています。とはいえ、壁に色を映すのは壁と照明との距離がすごく近くないといけないので、確認しづらいです。
次に色温度ですが、2700Kだと、安心感を与える色合いで
6000Kだと思考がはっきりとする色だそうです。
2700Kですと、作品が色濁りしてしまうので、数字を下げるとしても
4000Kぐらいがオススメです。
ただ、2700Kは安心感を与える色なので、使用目的に応じて
例えばベッドサイドのライトに用いるには良いでしょう。
写真映りには2700Kはあまり良く映りませんが、目で見る分には結構良かったりします。
また、黄色や緑色の色ガラスを用いたライトには2700Kでも良いです。
青色ガラスを用いているライトにはやはり6000Kがオススメです。
電球は作品につけてお渡ししていますが、当作品では2700Kは使用していません。
吊りライトには6000Kのものを、置きライトには4000Kをおつけしております。
1ヶ月の試行錯誤を経て、やっと出来上がりました。
美しい和紙とガラスのランプをお宅でもお楽しみください。
電気周りはPSEを取得したものを使用しています。
購入はshopから頂けます。

updated on 2017.04.17